ベクトル表示機能

概要

iRIC では、ベクトル量に基づいて矢印を表示する機能が、様々な機能で使われています。 この機能をベクトル表示機能と呼びます。

ベクトルの表示例を 図 34 に示します。

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図 34 ベクトル表示例

この節では、ベクトル表示機能の利用法について説明します。

基本的な使い方

ベクトル表示機能で表示されるダイアログの例を 図 35図 36 に示します。

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図 35 ベクトル設定ダイアログ 「基本」タブ

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図 36 ベクトル設定ダイアログ 「表示色」タブ

設定項目について以下で説明します。

「基本」タブ

設定項目について以下で説明します。

矢印を描画するのに使用するベクトル量を選択します。

長さ

矢印の長さを決めるパラメータを指定します。

「自動」をチェックすると、「基準値」「画面上での長さ」「表示する最小値」を、ベクトル量の値の分布から自動的に設定します。

手動で設定する場合、「基準値」「画面上での長さ」「表示する最小値」はそれぞれ以下の意味を持ちます。

基準値

矢印の凡例を表示するのに使うベクトル量の大きさ (絶対値)

画面上での長さ

矢印の凡例の長さ (単位: ピクセル)

表示する最小値

絶対値がこれ以下のデータでは、矢印を描画しない

矢印の形状

矢印の形状を決めるパラメータを指定します。

矢印のサイズ

矢印の先端から三角形の付け根までの長さ (単位: ピクセル)

線の幅

線の幅 (単位: ピクセル)

サンプリング

矢印を全データに表示するのではなく、間引いて表示したい時に指定します。

サンプリング方法の指定内容は、対象データによって異なります。

領域

矢印を描画する領域を指定したい時に指定します。

格子点で定義されたベクトル量を表示する時のみ表示されます。

長さの凡例

長さの凡例の表示に関する設定を行います。

表示する

チェックすると凡例が表示されます。

タイトル

タイトルとそのフォント設定を指定します。

長さ

長さを示す数字の形式、フォント設定を指定します。

表示色

タイトル、長さ、背景の色を指定します。

サイズと位置

凡例を指定するサイズと位置を指定します。「位置」のラジオボタンにより、凡例の表示位置を、左上、上、右上など8つのいずれかから指定できます。

「表示色」タブ

矢印の表示色に関する設定を行います。

設定項目について以下で説明します。

スカラー量により設定

ベクトル量の定義位置でスカラー量も定義されていた場合、これをチェックすることで、スカラー量の値によって 矢印ごとに色を変えて表示できます。

これをチェックすると、下のカラーマップ機能が有効になります。

カラーマップ機能の詳細は カラーマップ機能 を参照してください。

色を指定

全ての矢印を同じ色で描画する場合にチェックします。チェックすると、色選択ボックスで色を指定できます。