二次元可視化機能

二次元での計算結果を可視化する機能について説明します。

二次元での可視化は、可視化ウィンドウ (2D) を利用して行います。

新しい可視化ウィンドウ (2D) を開く

新しい可視化ウィンドウ (2D) を開くには、以下のいずれかの操作を行います。

メニューバー: 計算結果 (R) --> 新しい可視化ウィンドウ (2D)を開く

ツールバー: post2d-window-icon

すると、 図 381 に示すような 可視化ウィンドウ (2D) が新しく開きます。

../../_images/post2d_window_example.png

図 381 可視化ウィンドウ (2D) 表示例

メニュー構成

可視化ウィンドウ (2D) 固有のメニュー構成を、 表 38 に示します。 表 38 に示すメニューは、可視化ウィンドウ (2D) がアクティブな時、「インポート」メニューと「計算」メニューの間に表示されます。

表 38 可視化ウィンドウ (2D) 固有のメニュー構成
メニュー   説明
描画設定 (D) 格子形状 (G) 格子形状の設定をします
  コンター (C) コンターの設定をします
  コンター (セル中心) (L) セル中心で出力された計算結果についてのコンターの設定をします
  ベクトル (A) ベクトルの設定をします
  流線 (S) 流線の設定をします
  パーティクル (P) パーティクルの設定をします
  ポリゴン (O) ポリゴンの設定をします
  セル属性 (C) セル属性の設定をします
  タイトル (T) タイトルの設定をします
  時刻 (M) 時刻の設定をします
実測値(M) スカラー (S) スカラー量の実測値の表示設定をします
  ベクトル (V) ベクトル量の実測値の表示設定をします
  インポート (I) 実測値をファイルからインポートします

オブジェクトブラウザー構成

オブジェクトブラウザーの表示例を 図 382 に示します。

../../_images/post2d_window_objbrowser_example.png

図 382 オブジェクトブラウザーの表示例

可視化ウィンドウ(2D) のオブジェクトブラウザーに表示される項目の設定は、 主に描画設定メニュー、実測値メニューから行います。「座標軸」、「距離計測」の 操作についてはそれぞれ 座標軸, 距離計測 を参照して下さい。

属性ブラウザ

可視化ウィンドウ (2D) では、属性ブラウザを用いて、格子点での属性を 一覧表示することができます。

属性ブラウザの表示例を 図 383 に示します。

属性ブラウザは、以下のいずれかの操作によって表示できます。

  • メニューバー: 表示 (V) -> 属性ブラウザ (A)
  • 右クリックメニュー: オブジェクトブラウザで スカラー (格子点) などを選択した状態 で、右クリックメニューから「属性ブラウザの表示」を選択

属性ブラウザが表示された状態では、マウス操作によって以下が行えます。

  • 点を選択していない状態では、マウスカーソルを計算結果がある領域上で動かすと、 マウスカーソルに一番近い点での計算結果の値が属性ブラウザに表示され続けます。 現在値を表示している格子点の上には、大きめの四角が表示されます。
  • 属性ブラウザに値が表示されている状態でマウスを左クリックすると、点が選択 され、マウスカーソルを動かしても選択した点が表示され続ける状態になります。 別の点の上で左クリックすると、新しい点が選択されます。
  • 計算結果がない領域で左クリックすると点の選択状態が解除されて、マウスカーソルの移動 によって連続的に値が表示される状態に戻ります。
../../_images/post2d_attribute_browser.png

図 383 属性ブラウザの表示例

格子形状 (G)

格子形状の表示設定をします。

格子形状の表示設定ダイアログ (図 384 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。表示を「外枠のみ」と設定した時と、 「すべて」と設定した時の表示例を 図 385 にそれぞれ示します。

「格子インデックス」の設定は、「格子線」で「すべて」を選択した時にのみ操作できます。

../../_images/post2d_grid_shape_dialog.png

図 384 格子表示設定ダイアログ 表示例

../../_images/post2d_grid_shape_wireframe_lines.png

図 385 格子形状の表示設定ごとの表示例

コンター (C)

コンターの表示設定をします。

コンターの表示設定ダイアログが表示されます (図 386 参照) ので、設定を行って「OK」ボタンを押します。表示する領域の範囲を調整するには、 「領域設定 (R)」ボタンを押して領域設定ダイアログを表示し、設定を行って 「OK」ボタンを押します(図 387図 388 参照)。 凡例の表示方法を調整するには、「カラーバー設定(C)」ボタンを押して カラーバー設定ダイアログを表示し、設定を行って「OK」ボタンを押します (図 389 参照)。

カラーマップで「手動」を選択し、「設定」ボタンを押した場合に表示されるダイアログに ついては、表示色設定 を参照して下さい。

コンター設定ごとの表示例を 図 390 に示します。

コンターは、iRIC 3.0 では複数の計算結果について同時に表示できるようになっています。 複数のコンターを同時に表示するには、オブジェクトブラウザで、複数の項目の横の チェックボックスをチェックして下さい。

../../_images/post2d_contour_dialog.png

図 386 コンター表示設定ダイアログ 表示例

../../_images/post2d_contour_region_structured_dialog.png

図 387 コンター表示 領域設定ダイアログ 表示例 (構造格子)

../../_images/post2d_contour_region_unstructured_dialog.png

図 388 コンター表示 領域設定ダイアログ 表示例 (非構造格子)

../../_images/post2d_contour_colorbar_setting_dialog.png

図 389 コンター表示 カラーバー設定ダイアログ 表示例

../../_images/post2d_contours_by_displaysetting.png

図 390 コンター設定の値ごとの表示例

コンター (セル中心) (L)

セル中心で定義された計算結果に関するコンターの表示設定をします。

コンターの表示設定ダイアログが表示されます (図 386 参照) ので、設定を行って「OK」ボタンを押します。

表示する領域の範囲を調整するには、 「領域設定 (R)」ボタンを押して領域設定ダイアログを表示し、設定を行って 「OK」ボタンを押します(図 392図 393 参照)。

凡例の表示方法を調整するには、「カラーバー設定(C)」ボタンを押して カラーバー設定ダイアログを表示し、設定を行って「OK」ボタンを押します (図 394 参照)。

カラーマップで「手動」を選択し、「設定」ボタンを押した場合に表示されるダイアログに ついては、表示色設定 を参照して下さい。

コンター設定ごとの表示例を 図 395 に示します。

コンターは、複数の計算結果について同時に表示できます。 複数のコンターを同時に表示するには、オブジェクトブラウザで、複数の項目の横の チェックボックスをチェックして下さい。

../../_images/post2d_cellcenter_contour_dialog.png

図 391 コンター表示設定ダイアログ 表示例

../../_images/post2d_contour_region_structured_dialog.png

図 392 コンター表示 領域設定ダイアログ 表示例 (構造格子)

../../_images/post2d_contour_region_unstructured_dialog.png

図 393 コンター表示 領域設定ダイアログ 表示例 (非構造格子)

../../_images/post2d_contour_colorbar_setting_dialog.png

図 394 コンター表示 カラーバー設定ダイアログ 表示例

../../_images/post2d_cellcenter_contours_by_displaysetting.png

図 395 コンター設定の値ごとの表示例

コンター (I方向エッジ), コンター (J方向エッジ)

I方向エッジ、 J方向エッジ上で定義された計算結果に関する コンターの表示設定をします。

エッジ上で定義された値から格子点上の値を補間して求め、その値を用いて コンターを描画します。

コンターの設定方法は、格子点で定義された計算結果と同じです。設定方法の詳細は コンター (C) を参照してください。

ベクトル (A)

ベクトルの表示設定をします。

ベクトルの表示設定ダイアログ (図 396図 397 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。

ベクトルの表示例を 図 400 に表示します。

../../_images/post2d_arrow_setting_dialog_structured.png

図 396 ベクトル表示設定ダイアログ 表示例 (構造格子)

../../_images/post2d_arrow_setting_dialog_unstructured.png

図 397 ベクトル表示設定ダイアログ 表示例 (非構造格子)

../../_images/post2d_arrow_region_structured_dialog.png

図 398 ベクトル表示 領域設定ダイアログ 表示例 (構造格子)

../../_images/post2d_arrow_region_unstructured_dialog.png

図 399 ベクトル表示 領域設定ダイアログ 表示例 (非構造格子)

../../_images/post2d_arrow_example.png

図 400 ベクトル表示例

流線 (S)

流線の表示設定をします。

流線の表示設定ダイアログ (図 401図 402 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。

流線の表示例を 図 403 に示します。

../../_images/post2d_streamline_structured_dialog.png

図 401 流線の表示設定ダイアログ (構造格子)

../../_images/post2d_streamline_unstructured_dialog.png

図 402 流線の表示設定ダイアログ (非構造格子)

../../_images/post2d_streamline_example.png

図 403 流線表示例

パーティクル (自動) (P)

パーティクル (自動) の表示設定をします。

パーティクル (自動) は、GUI でパーティクルを発生させ、計算結果の流速によって パーティクルがどこに移動するかを計算して可視化する機能です。

パーティクルの表示設定ダイアログ (図 404, 図 405 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。

パーティクルの表示例を 図 406 に示します。

../../_images/post2d_particles_structured_dialog.png

図 404 パーティクル設定ダイアログ 表示例 (構造格子)

../../_images/post2d_particles_unstructured_dialog.png

図 405 パーティクル設定ダイアログ 表示例 (非構造格子)

../../_images/post2d_particles_example.png

図 406 パーティクル 表示例

パーティクル (R)

パーティクルの表示設定をします。

パーティクルは、ソルバが出力したパーティクルの情報を読み込んで可視化する機能です。

パーティクルは、スカラー値の属性が出力されていれば、色を変えて表示することが、 ベクトル値の属性が出力されていれば、矢印を表示することができます。

オブジェクトブラウザの「スカラー」、「ベクトル」のフォルダで右クリックメニューから 「プロパティ」メニューを選択すると、それぞれ 図 407図 408 が表示されますので、 設定を行って「OK」ボタンを押します。

パーティクルの表示例を 図 409 に示します。

../../_images/post2d_particles_solver_scalar_dialog.png

図 407 パーティクル スカラー設定ダイアログ 表示例

../../_images/post2d_particles_solver_vector_dialog.png

図 408 パーティクル ベクトル設定ダイアログ 表示例

../../_images/post2d_particles_example.png

図 409 パーティクル 表示例

ポリゴン(O)

ポリゴンの表示設定をします。

オブジェクトブラウザで、「ポリゴン」の下のフォルダを選択した状態で 起動すると、選択したデータに関する表示設定が行なえます。

ポリゴンの表示設定ダイアログ (図 410 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。

ポリゴンの表示例を 図 411 に示します。

../../_images/post2d_polygons_dialog.png

図 410 ポリゴン設定ダイアログ 表示例

../../_images/post2d_polygons_example.png

図 411 ポリゴン 表示例

セル属性 (C)

セル属性について、表示色と表示順序を設定します。

セル属性の設定ダイアログ (図 412 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。 「半透明」をチェックし、数値を調整することで、表示を半透明にすることができます。

../../_images/post2d_cellattributes_dialog.png

図 412 セル属性の設定ダイアログ 表示例

ラベル

計算結果に基づき、ラベルを表示します。

ラベルは、格子点、格子セル、格子エッジなどで定義された 計算結果を、文字列として可視化ウィンドウに表示する機能です。

ラベルの表示例を 図 413 に示します。

詳細は ラベル表示機能 を参照してください。

../../_images/post2d_label_example.png

図 413 ラベル表示例

背景画像

背景画像を表示します。

この機能は、プリプロセッサに実装されている機能と同じです。 詳細は 背景画像 を参照して下さい。

背景画像 (インターネット)

インターネットから取得した背景画像を表示します。

この機能は、プリプロセッサに実装されている機能と同じです。 詳細は 背景画像 (インターネット) を参照して下さい。

タイトル (T)

タイトルの表示設定をします。

タイトルの表示設定ダイアログ (図 414 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。

../../_images/post2d_title_setting_dialog.png

図 414 タイトルの表示設定ダイアログ 表示例

時刻 (M)

時刻の表示設定をします。

時刻の表示設定ダイアログ (図 415 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。

../../_images/post2d_time_setting_dialog.png

図 415 時刻の表示設定ダイアログ 表示例

実測値 (M)

可視化ウィンドウ (2D) で利用できる実測値の関連機能は、プリプロセッサで利用できる機能と同じです。 実測値 (M) を参照してください。