地理参照ファイル (*.jgw など)

地理参照ファイル(ワールドファイル)は、画像と格子など重ね合わせるために、 画像に座標情報を与えるファイルです。地理参照ファイルの例を以下に示します。 ただし、カッコで囲まれた部分はコメントであり、実際にファイルには含まれません。

リスト 19 地理参照ファイルの例
2.5 (a:1ピクセル当たりのx座標の増分)
0.0 (b:回転条件)
0.0 (c:回転条件)
-2.5 (d:1ピクセル当たりのy座標の増分)
-131.82 (e:画像左上ピクセルの中心のx座標)
223.57 (f:画像左上ピクセルの中心のy座標)

aは左から右に向かって1ピクセルだけ進んだ時のx座標の増分を表し、 dは上から下へ向かって1ピクセルだけ進んだ時のy座標の増分を表しています。

座標(e, f)は画像左上ピクセルの座標を表します。

b、cは回転を表しますが、iRICでは回転に対応していないため、b、cの値は読み込まれません。

画像ファイルと、地理参照ファイルの拡張子の関係を 表 44 に示します。

表 44 画像ファイルと地理参照ファイルの拡張子の関係
画像ファイル 地理参照ファイル
*.jpg, *.jpeg *.jgw
*.png *.pgw
*.bmp *.bpw
*.tif *.tfw

画像ファイルと同名の地理参照ファイルが画像と同じディレクトリに配置されていた場合、 地理参照ファイルが読み込まれて位置あわせに利用されます。