プロジェクトデータに含まれるファイル

プロジェクトのデータは、フォルダに展開された複数のファイルに格納されています。

この節では、プロジェクトデータに含まれるファイルについて説明します。

データの種類

プロジェクトのデータは、以下の2種類に分類されます。

  • メタ情報

  • 実データ

それぞれについて以下に示します。

メタ情報

メタ情報は以下のファイルに格納されています。

  • project.xml

  • subwindows/preprocessor.xml など

メタ情報はすべて XMLファイルに格納されます。

project.xml

メインのメタデータです。以下のような、プロジェクトに関する基本的な情報を格納します。

  • プロジェクトを保存した iRIC GUI のバージョン番号

  • プロジェクトで実行されるソルバとそのバージョン

  • プロジェクトの座標系

subwindows/preprocessor.xml など

subwindows/preprocessor.xml など、 subwindows フォルダ内の XML ファイルは、 プリプロセッサ・可視化ウィンドウなど、ウィンドウごとの情報を格納します。

subwindows フォルダ内の XML ファイルは、project.xml で "ref" 属性で参照されています。

subwindows フォルダ内の XML ファイルでは、以下のような情報を格納します。

  • オブジェクトブラウザの各項目のデータの種類と、データを保存している実データのファイルパス

  • オブジェクトブラウザでのフォルダの開閉状態

  • データの可視化設定

実データ

実データは、プロジェクトで利用されるデータです。実データに含まれる主なデータを以下に示します。

  • 地理情報

  • 水理情報

  • 格子生成条件

  • 境界条件設定

  • 格子データ

  • 計算条件

  • ソルバの出力ログ

  • 計算結果

  • 実測値

  • 背景画像

各データについて以下に説明します。

地理情報

地理情報は、以下のファイルに格納されます。

  • (格子種類)/geographicdata/(地理情報グループ名)/riversurvey1.dat など

(格子種類) の部分は、ソルバ定義ファイルの <GridType> 要素の name 属性です。格子種類が1つしかなく <GridType> 要素が定義されていないソルバでは、ソルバ定義ファイルのルート要素 <SolverDefinition> name 属性で指定された値、つまりソルバの名前 (例: Nays2DH) となります。

(地理情報グループ名) の部分は、ソルバ定義ファイルの <GridRelatedCondition /> 要素の name 属性で指定された値となります。

地理情報を格納するファイルの形式は、データの種類 (例: 横断測量データ、点群データ) ごとに異なり、iRIC独自のバイナリ形式です。データによっては、複数のファイルに分けて情報が格納されることもあります (例: 雨量データ)。バイナリ形式の内部表現は非公開です。

水理情報

水理情報は、以下のファイルに格納されます。

  • (格子種類)/hydraulicdata/(水理情報グループ名)/wse1.dat など

(格子種類) の部分は、ソルバ定義ファイルの <GridType> 要素の name 属性です。格子種類が1つしかなく <GridType> 要素が定義されていないソルバでは、ソルバ定義ファイルのルート要素 <SolverDefinition> name 属性で指定された値、つまりソルバの名前 (例: Nays2DH) となります。

(水理情報グループ名) の部分は、現在のところ waterelevation の1種類となっています。

格子生成条件

格子生成条件は、以下のファイルに格納されます。

  • (格子種類)/(領域名)/gridcreatingcondition.dat など

(格子種類) の部分は、ソルバ定義ファイルの <GridType> 要素の name 属性です。格子種類が1つしかなく <GridType> 要素が定義されていないソルバでは、ソルバ定義ファイルのルート要素 <SolverDefinition> name 属性で指定された値、つまりソルバの名前 (例: Nays2DH) となります。

(領域名) の部分は、ほとんどのソルバでは iRICZone となっています。 複数の格子種類を扱うソルバでは、 <GridType> 要素の name 属性に 1, 2, 3 をつけた文字列になっています。

境界条件設定

境界条件設定は、以下のファイルに格納されます。

  • 対象領域ポリゴン: (格子種類)/(領域名)/bcsetting/inflow1.dat など

  • 設定内容: (格子種類)/(領域名)/bc/inflow1.dat など

対象領域ポリゴンを格納するファイルは、iRIC独自のバイナリ形式です。バイナリ形式の内部表現は非公開です。

設定内容を格納するファイルは、CGNSファイル形式です。設定内容は、CGNSファイル内の以下の要素に格納されています。

  • 設定内容: iRIC/iRICZone/ZoneBC

格子データ

格子データは、以下のファイルに格納されます。

  • Case1_input.cgn

Case1_input.cgn は、CGNSファイル形式です。 格子データは、CGNSファイル内の以下の要素に格納されています。

  • 格子の次元: iRIC/iRICZone/ data

  • 格子点座標: iRIC/iRICZone/GridCoordinates

  • 格子属性: iRIC/iRICZone/GridConditions

  • 格子セルの定義: iRIC/iRICZone/Element/ElementConnectivity (非構造格子のみ)

  • 境界条件: iRIC/iRICZone/ZoneBC

計算条件

計算条件データは、以下のファイルに格納されます。

  • Case1_input.cgn

Case1_input.cgn は、CGNSファイル形式です。 計算条件は、CGNSファイル内の以下の要素に格納されています。

  • 基本的な設定項目: iRIC/iRICZone/CalculationConditions

  • 複合型の設定項目: iRIC/iRICZone/GridComplexConditions

ソルバの出力ログ

ソルバの出力ログは、以下のファイルに格納されます。

  • consoleLog.txt

consoleLog.txt はテキスト形式です。 ソルバが標準エラーと標準出力に出力した内容を格納します。

計算結果

計算結果が格納されるファイルは、プロジェクトの設定「計算結果をタイムステップごとに別のファイルに出力する」の 設定内容によって異なります。

タイムステップごとに別のファイルに出力する場合

計算結果は以下のファイルに格納されます。

  • result/Solution1.cgn など

Solution1.cgn など は、CGNSファイル形式です。 計算結果は、CGNSファイル内の以下の要素に格納されています。

  • 格子点で定義された計算結果: iRIC/iRICZone/FlowSolution1

  • 格子セルで定義された計算結果: iRIC/iRICZone/FlowCellSolution1

  • 格子エッジ (I方向) で定義された計算結果: iRIC/iRICZone/FlowIFaceSolution1

  • 格子エッジ (J方向) で定義された計算結果: iRIC/iRICZone/FlowJFaceSolution1

  • 格子エッジ (K方向) で定義された計算結果: iRIC/iRICZone/FlowKFaceSolution1

  • パーティクルで定義された計算結果: iRIC/iRICZone/ParticleSolution1, iRIC/iRICZone/ParticleGroupSolution1

  • パーティクルで定義された計算結果 (画像を表示): iRIC/iRICZone/ParticleGroupImageSolution1

  • ポリゴンで定義された計算結果: iRIC/iRICZone/PolyDataSolution1

  • グローバルに定義された計算結果: iRIC/BaseIterativeData

タイムステップごとに別のファイルに出力しない場合

計算結果は以下のファイルに格納されます。

  • Case1.cgn

Case1.cgn は、CGNSファイル形式です。 計算結果は、CGNSファイル内の以下の要素に格納されています。

  • 格子点で定義された計算結果: iRIC/iRICZone/FlowSolution1 など

  • 格子セルで定義された計算結果: iRIC/iRICZone/FlowCellSolution1 など

  • 格子エッジ (I方向) で定義された計算結果: iRIC/iRICZone/FlowIFaceSolution1 など

  • 格子エッジ (J方向) で定義された計算結果: iRIC/iRICZone/FlowJFaceSolution1 など

  • 格子エッジ (K方向) で定義された計算結果: iRIC/iRICZone/FlowKFaceSolution1 など

  • パーティクルで定義された計算結果: iRIC/iRICZone/ParticleSolution1, iRIC/iRICZone/ParticleGroupSolution1 など

  • パーティクルで定義された計算結果 (画像を表示): iRIC/iRICZone/ParticleGroupImageSolution1 など

  • ポリゴンで定義された計算結果: iRIC/iRICZone/PolyDataSolution1 など

  • グローバルに定義された計算結果: iRIC/BaseIterativeData

実測値

実測値は以下のファイルに格納されます。

  • MeasuredData_1.vtk など

MeasuredData_1.vtk などは、VTKバイナリ形式です。フォーマットの詳細は以下を参照してください。

https://docs.vtk.org/en/latest/design_documents/VTKFileFormats.html

背景画像

背景画像は以下のファイルに格納されます。

  • backgroundimages/image1.png など

image1.png などは PNGファイル形式です。