グラフ描画機能

X軸を位置または時間とするグラフを描画し、対話的に描画対象の位置を変更する機能 について説明します。

この機能を利用するには、グラフウィンドウを用います。

新しいグラフウィンドウを開く

新しいグラフウィンドウを開くには、以下のいずれかの操作を行います。

メニューバー: 計算結果 (R) --> 新しいグラフウィンドウを開く

ツールバー: chart-window-icon

データソース設定ダイアログ (図 459 参照) が表示されますので、グラフに描画する計算結果を設定して「OK」ボタンを押します。 すると、設定した内容にしたがってグラフウィンドウが新しく表示されます。 表示されるグラフウィンドウの例を 図 461 に示します。

データソース設定ダイアログで「設定」ボタンを押すと、「選択したデータ」で選択されているデータの設定ダイアログが表示されますので、表示形式やY軸の位置を設定して「OK」ボタンを押します。 表示されるデータ設定ダイアログの例を 図 460 に示します。

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図 459 データソース設定ダイアログ 表示例

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図 460 データ設定ダイアログ 表示例

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図 461 グラフウィンドウ 表示例

注釈

格子セル、格子エッジで定義された計算結果への対応

iRIC 3.0.11 以降で、グラフウィンドウは格子セルで定義された計算結果の可視化にも 対応しました。

iRIC 3.0.18 以降で、グラフウィンドウは格子エッジで定義された計算結果の可視化にも 対応しました。

格子セル、格子エッジで定義された計算結果が出力されている場合、 図 462 に示すように「格子での位置」というラベルの ついたコンボボックスが表示され、ここで「セル中心」、「I方向エッジ」、「J方向エッジ」 を選択することで、格子セルや格子エッジで定義された計算結果の値によってグラフを描画できます。

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図 462 格子での位置の選択機能 表示例

注釈

折れ線上での計算結果への対応

iRIC 3.0.14 以降では、グラフウィンドウは折れ線上に補間した計算結果の値の可視化に 対応しました。

これにより、グラフウィンドウは以下のような目的でのグラフの描画に利用できるように なりました。

  • 非構造格子を利用したソルバでの断面のグラフの描画
  • 構造格子を利用したソルバでの格子線に沿わない断面でのグラフの描画

折れ線上に補間した計算結果でグラフを描画するには、「データソース設定」ダイアログ の「X軸」のコンボボックスで、 図 463 に示すように 「折れ線」を選び、その右側に表示される「折れ線」コンボボックスで、断面として 使用したい折れ線を選択します。

折れ線の定義方法については ラインデータ編集機能 を参照してください。

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図 463 折れ線上でのグラフの表示設定 表示例

メニュー構成

グラフウィンドウ固有のメニュー構成を、 表 42 に示します。 表 42 に示すメニューは、 グラフウィンドウがアクティブな時、「インポート」メニューと 「計算」メニューの間に表示されます。

表 42 グラフウィンドウ固有のメニュー構成
メニュー   説明
描画設定 (D) データソース設定 (C) データソース設定をします
  軸設定 (A) グラフの軸の設定をします
  描画設定 (D) 表示する項目の描画設定をします
  マーカー設定 (M) マーカーの設定をします
  KPマーカーの追加 (K) 河川測量データのキロポストのマーカーを追加します
  コピー (C) 計算結果をコピーします

データソース設定 (D)

データソース設定をします。

データソース設定ダイアログ (図 459 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。 すると、新しい設定内容にしたがってグラフが再描画されます。

なお、データソース設定では、「外部」タブから CSVファイルをインポートすることもできます。 データソース設定からインポートできる CSVファイルについては、 グラフウィンドウ外部データファイル (*.csv) を参照して下さい。

軸設定 (A)

グラフの軸に関する設定をします。

軸設定ダイアログ (図 464 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。 すると、新しい設定内容にしたがってグラフが再描画されます。

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図 464 軸設定ダイアログ 表示例

描画設定 (D)

グラフに描画する項目の描画設定をします。

描画設定ダイアログ (図 465 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。 すると、新しい設定にしたがってグラフが再描画されます。

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図 465 描画設定ダイアログ 表示例

マーカー設定 (M)

マーカーの設定をします。

マーカー設定ダイアログ (図 466 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。 すると、行った設定にしたがってグラフが再描画されます。 マーカー設定後のグラフウィンドウの表示例を 図 467 に示します。

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図 466 マーカー設定ダイアログ 表示例

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図 467 マーカー設定後のグラフウィンドウ表示例

KPマーカーの追加(K)

河川測量データの KPに対応するマーカーを追加します。

この機能は、以下の条件を満たした時のみ有効です。

  • 二次元構造格子の計算結果を描画している
  • X軸を、格子のI方向に設定している
  • 格子を、「河川測量データから生成」アルゴリズムで作成した

KPマーカー追加後のグラフウィンドウの表示例を 図 468 に示します。

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図 468 KPマーカー追加後のグラフウィンドウ表示例

コピー(C)

現在の計算結果の設定をコピーしたデータを作成します。 コピーしたデータは、タイムステップを移動したりコントローラーで 設定を変更したりしても変化しません。

データをコピー後のグラフウィンドウの表示例を 図 469 に示します。

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図 469 データコピー後のグラフウィンドウ表示例

スナップショット (S)

グラフのスナップショットを画像ファイルに保存します。

スナップショット設定ダイアログ (図 470 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。 すると、行った設定にしたがってスナップショットの保存が開始されます。

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図 470 スナップショット設定ダイアログ 表示例

CSVエクスポート (E)

グラフで描画しているデータをCSVファイルに保存します。

CSVエクスポート設定ダイアログ (図 471 参照) が表示されますので、設定を行って「OK」ボタンを押します。 すると、行った設定にしたがってCSVファイルのエクスポートが開始されます。

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図 471 CSVエクスポート設定ダイアログ 表示例